すぐそばにいる君を
第2章 数々の苦難
「あっ、ちょっと待って!」
別に一緒に帰る必要はないけれど、どうせ一緒の道を辿るのだろうからと話をかけた。
「ね、今の話どう思う?流石に少しやりすぎだよね。
まったく。ありえないことに私たち巻き込まれすぎだよ。今月もしかしたら厄日なのか!?」
一向に返事のないことを気にせずに私は一人ペラペラ話して曲がり角にさしかかる。
なんだかんだ愚痴をこぼしていると、どこからともなく低い、冷たい声が聞こえて来た。
「…だよ」
「ん、え?何か言った?」
前を向き一人で呑気に話していたから不意をつかれたように聞き返すと、すごい睨みを効かせた顔をこっちに向けて怒鳴り始めた。
「あんた何考えているんだよ!?
いきなり体育祭を仕切ってくれって言われて、俺は断ろうとしたけど、あんたの馬鹿でかい声のせいで俺まで巻き込まれたじゃないか!?」
こんなに喋る人だったのか、怒鳴られている立場だけれど、それが気にならないほどに喋り続ける。
「俺は、体育祭を仕切ることも、二人三脚することも絶対やらないからな!!」
「いやいや、体育祭を仕切ることは仕方ない…かもしれないけど、二人三脚はどうしても参加してもらわないと!!」
「いつやるって言った!?」
「じゃ、じゃあ、どうすればいいのよ!!」
「一人で両足縛って走ればいいんじゃねえの?」
「はあ〜〜〜???」
それだけ言うと、すたこらと早足で行ってしまった。
一体一人でどう走れと言うのか…色々ありすぎて頭が回らなくなってしまった。
別に一緒に帰る必要はないけれど、どうせ一緒の道を辿るのだろうからと話をかけた。
「ね、今の話どう思う?流石に少しやりすぎだよね。
まったく。ありえないことに私たち巻き込まれすぎだよ。今月もしかしたら厄日なのか!?」
一向に返事のないことを気にせずに私は一人ペラペラ話して曲がり角にさしかかる。
なんだかんだ愚痴をこぼしていると、どこからともなく低い、冷たい声が聞こえて来た。
「…だよ」
「ん、え?何か言った?」
前を向き一人で呑気に話していたから不意をつかれたように聞き返すと、すごい睨みを効かせた顔をこっちに向けて怒鳴り始めた。
「あんた何考えているんだよ!?
いきなり体育祭を仕切ってくれって言われて、俺は断ろうとしたけど、あんたの馬鹿でかい声のせいで俺まで巻き込まれたじゃないか!?」
こんなに喋る人だったのか、怒鳴られている立場だけれど、それが気にならないほどに喋り続ける。
「俺は、体育祭を仕切ることも、二人三脚することも絶対やらないからな!!」
「いやいや、体育祭を仕切ることは仕方ない…かもしれないけど、二人三脚はどうしても参加してもらわないと!!」
「いつやるって言った!?」
「じゃ、じゃあ、どうすればいいのよ!!」
「一人で両足縛って走ればいいんじゃねえの?」
「はあ〜〜〜???」
それだけ言うと、すたこらと早足で行ってしまった。
一体一人でどう走れと言うのか…色々ありすぎて頭が回らなくなってしまった。