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すぐそばにいる君を

第3章 非協力的の君

チャイムが鳴る前になんとか帰ってはこれたが、大役を任されてしまったことに気が重く何もやる気が起きない。
「春、おかえりーどんな話だっの?」
いつもの事ながらテンションの高いみいヤンは、何を期待しているのか目を輝かせている。
「いや?なんか体育祭を仕切れって話だった」
「ええー、てことは、準備とか何もかも春がやらないといけないわけ!?」
「それと、村中がやる…はずなんだけど、なんか宣言されちゃった」
「え、え、なんて?もしかして…」
「俺はやらないからな!!だってさ…」
「それって村中君、協力してくれないってこと!?」
「かもね…」
遠い目をし、そう返すと、ちょうどチャイムがなり先生が入ってくる。
慌てて席に座るみいヤンを見送り、私も席に戻る。
いつもと同じ起立、礼をした後に授業は始まった。

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