すぐそばにいる君を
第4章 なんでそうなる…
水を流すとガブリ付き、喉を潤し腰をかけた。
その隣でハンカチを出すと濡らして顔を拭く。
「しぶきを飛ばすなよ?」
「わかっているよ」
先ほどより少し弱く蛇口をひねり足をズボンから出し濡らし始める。
こけたはずみでついた傷が水によって沁みるが、そこは我慢をしにじみ出ていた血を流す。
「あれ、血まで出てた?」
「いいよ、気づかなかったら気づかないふりしてくれてて」
「あっそ」
そう区切ると遠くの運動場をみつめているようだ。
もう少し心配してくれてもいいんじゃないか?そう思うが、こんな性格で心底心配されるのもなんか嫌だと黙って洗い流す。
沈黙が流れ、なんだか気まづい空気が流れた気がする。
「ね、村中はなぜそう何もかもにたいして無関心なの?」
「……何?」
心底うっとおしそうな顔をされた。
「だってそういう顔するし」
「生まれつきの顔が何か?」
「え、そのままの顔で生まれたの!?」
あまりの驚いた表情をすると、余計に眉の間のシワは増える。
「もしかして喧嘩売ってる?」
「ううん、そうじゃなくてせっかくペアー組んだんだから少し村中のこと知っておこうと思って」
「どーでもいいだろ、他人のことなんて」
ふうっと呆れた風にため息を吐かれ少しムッとする。
「だって少しでも相手を知ろうとするところから友達になれるんでしょ!?」
「くだらない」
そう一言切り捨てると、立ち上がり、練習していた場所に向かった。
その隣でハンカチを出すと濡らして顔を拭く。
「しぶきを飛ばすなよ?」
「わかっているよ」
先ほどより少し弱く蛇口をひねり足をズボンから出し濡らし始める。
こけたはずみでついた傷が水によって沁みるが、そこは我慢をしにじみ出ていた血を流す。
「あれ、血まで出てた?」
「いいよ、気づかなかったら気づかないふりしてくれてて」
「あっそ」
そう区切ると遠くの運動場をみつめているようだ。
もう少し心配してくれてもいいんじゃないか?そう思うが、こんな性格で心底心配されるのもなんか嫌だと黙って洗い流す。
沈黙が流れ、なんだか気まづい空気が流れた気がする。
「ね、村中はなぜそう何もかもにたいして無関心なの?」
「……何?」
心底うっとおしそうな顔をされた。
「だってそういう顔するし」
「生まれつきの顔が何か?」
「え、そのままの顔で生まれたの!?」
あまりの驚いた表情をすると、余計に眉の間のシワは増える。
「もしかして喧嘩売ってる?」
「ううん、そうじゃなくてせっかくペアー組んだんだから少し村中のこと知っておこうと思って」
「どーでもいいだろ、他人のことなんて」
ふうっと呆れた風にため息を吐かれ少しムッとする。
「だって少しでも相手を知ろうとするところから友達になれるんでしょ!?」
「くだらない」
そう一言切り捨てると、立ち上がり、練習していた場所に向かった。