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すぐそばにいる君を

第2章 数々の苦難

「はあー…」
携帯を切り、机に伏せるとあの冷たい目が思い浮かぶ。
本当にやって行けれるか心配になりため息しか出てこない。
これから当分憂鬱でしかないなと考えながら明日の準備をとりあえず始めた。
あまり考えることは苦手ということでとりあえずベッドへ向かう。
机に置いたままにした携帯が一度鳴る。
見なくても誰だか分かり、布団を肩まで被り眠りにつくことにした。

ーーー…
「う、うーん」
暗い空間の中、小さい女の子が誰かを追って駆け出している。
数メートル先にその人物が走っているが、顔が見えず駆け続けている。
追いつくことができず途中こけてしまった女の子に駆け寄ってきたが、まだ俯いているせいで表情が見えないでいた。
「あなたはだあれ?」
少女が問いかけるが、俯いたまま何を考えているのかわからない。
その光景を終わりに、どんどんと暗闇に吸い込まれていった。

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