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すぐそばにいる君を

第2章 数々の苦難

「なんか変な夢を見た…」
起き上がって近くに置いてある時計を見つめると七時を回っている。
「あ、やば」
短くそうつぶやき、早々とベットを出て着替え、すぐさま一階へ向かう。
「あ、おはよ。」
「おはよー、春こんな時間で大丈夫なの?」
お母さんの呑気な声に全然大丈夫じゃないと返し、洗面所へ向かい顔を洗いカバンを持つ。
「朝ごはんは?」
「食べてる暇がない!」
それだけ伝え、家を出た。
いつもより30分遅く家を出たせいで焦りが止まらず駆け出した。
繁華街を過ぎ、いくつもの信号をくぐり抜けようやく角を曲がれば学校が見えてくるというところまで来れた。
道ゆく生徒も少なく、焦ってる様子を見せている人、平然と歩いている人といろんな人が向かっている。
その中に会いたくないやつの姿を見つけてしまった。
「村中…」

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