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ひなたぼっこ~PerfectRomance~

第1章 ひなたぼっこ


その舌の感触は少し痛いのに、何故か気持ちいい

「ほら、にの」

大野さんが、抱いていた猫を俺に渡すから、渡されるままに胸に引き寄せる

あー、やっぱり可愛い

たった数時間なのに、すっかり情が移ってる

「ホント、可愛い」

すりすりと頬ずりして撫でると、気持ち良さそうに目を瞑る猫に、大野さんも何故か同じようにうっとりと目を閉じた

「何してんですか」
「いやなんか、気持ち良さそうだなーって」

年上なのに、子どもみたいな大野さんに思わず吹き出し、それを見てた櫻井さんは優しい瞳で大野さんを見つめた


……って言うか、相葉さんは何してるんだろう

俺が飛び出してから軽く2時間は過ぎてるのに何の音沙汰もないんだけど

櫻井さんちに逃げてる事なんか、言わなくても分かるはずなのに

え、まさか俺に愛想尽かしたとか?

いやいや、それは絶対あり得ないのは自惚れじゃなくて完璧なまでの事実だからないとして

だけど少しだけ不安になるのもまた本当で

せっかく引っ込んだ涙が再び浮かび上がりそうになった

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