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ひなたぼっこ~PerfectRomance~

第1章 ひなたぼっこ

「俺ね、かずが喜ぶ事とかして欲しい事とか、叶えたいの。でも」

相変わらず猫パンチを避けながら、相葉さんが俺に目線を合わせた

「…でも?」

「猫は、生き物だからね。やっぱり俺にも覚悟っつーか色々考えたわけ」

…相葉さんの言う事は至極最もで

感情のままに走った自分が改めて恥ずかしくなる



何だよ

どんどんカッコ良くなっちゃうなんて、ずるい


「かずが翔ちゃんとこに行ったのは分かってたから、翔ちゃんに連絡だけしてショップ行ってレクチャーしてもらってきた」

「……」

「だから、…まあ、これ見れば分かるけどうちで引き取ろう」

ー…お前は今日からうちの子だぞ!と威嚇する猫を抱き締めた相葉さんがクシャ、と笑った

「相葉さん、嫌われてるのに」

嬉しいけど照れくさくて、口から出るのは憎まれ口だけど

自分でも頬が緩むのは分かってても止められない

「ゆっくり仲良くしてくから平気」

「どうだか」

「おいこら、そこのバカップル」

思わず2人と1匹の世界に入りかけた時、聞こえてきたのは低く地鳴りのような不機嫌な声

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