
ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
自分達の部屋に戻り、抱いていた猫を床にそっと降ろすと
「みゃあ」
すぐに猫は最初に入ってきたベランダに向かって行った
やっぱり自分がどこから来たのか分かるのかな
お隣がどのくらい飼ってたのかは知らないけど「開けて」と窓をカリカリしてるのを見ると、まるで自分の家がベランダ伝いにあるのを理解しているみたいだ
「…もう、隣には帰れないんだよ」
「にゃ?」
まるで言葉が分かってるかのようなタイミングで鳴くとか
「あのね」
窓の近くに足を運び、また猫を抱き上げる
「お前の飼い主は、今日から俺たちなの」
顔を近付けて瞳を覗きこむと、くりくりのブルーの目が俺をじっと見つめ返してきた
「おうちも、今日からはここ」
相葉さんが、お前の為にみんな用意してくれたんだよ
心の中で呟いて、色々セッティングしている相葉さんに視線を向けると
「気に入ってくれればいいんだけどなー」
視線に気付いた相葉さんが、笑ってくれてるのに
「シャーッ」
何故か猫は威嚇しまくりで届かない猫パンチを繰り出した
