
ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
「なに、どうしたの?」
いきなり大きな声を出した俺に相葉さんにが目を丸くする
「え、あ、えと…」
何でもない!と言いたいのに、何故か喉が詰まった感じになってしまう
…だって、俺だってしたくない訳じゃないし
そりゃ、今はまだ露骨に誘われてないけど、一緒に過ごしてる年月を考えれば、この後の流れなんか分かりきってるし
そもそもお風呂での行為が謂わば不完全燃焼で、お腹の奥がジワジワと熱い
この熱をどうにかしてくれるのは、目の前の彼だけで
ここで我慢して突っぱねて朝まで燻るのは却って辛いわけで…
今日から我が家の一員となったばかりの小梅には申し訳ないけれど、ふかふかの専用クッションに免じて許して貰おう
明日、その分いっぱい可愛がってあげるから
だから
「相葉さん…」
恥ずかしいのはどうしようもないから、視線は逸らしたままだけど
両腕を伸ばして自分より少し高い位置にある首にそれを巻き付けて、ちょっとだけ力強く自分の方に引き寄せた
