
ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
今、ドアの外の小梅のニャーニャー鳴く声は、諦めたのか殆ど聞こえない
この寝室には、いつものように二人だけ
抱き着いた相葉さんの体温が、密着する事によって上昇してるのを感じ取る
ふわり、と相葉さんが俺の腕を首から剥がした
そして少しの隙間を開けて視線を絡ませる
もう、数えきれないくらい身体を重ねてるけど、いつまで経ってもこの見詰めあう瞬間は死ぬ程恥ずかしい
熱っぽく、情欲を携えた相葉さんの黒目が俺を心から欲してくれてるのがありありと伝わるから
「かず」
ちゅ、と額に軽いキス
そして鼻に、頬に、耳に、顎に、そのキスが降り注ぐ
一番欲しい場所には、いつもすぐには触れてくれない
とっくに覚えた手順なのに、毎回もどかしくなる
早くもっと深いとこに来て
その熱い舌を絡ませて
でも、それを口にする事がまだ出来ないから、むずがるように身体を少し捻る
そしてその仕草が合図
俺が身体を捩らせたら、相葉さんの唇が、迷う事なく俺のそれに重ねられた
