
ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
だけど最初は軽く啄むだけ
上唇、下唇を交互に甘噛みして、わざと音を立てては離すを繰り返す
"いい加減に…"
焦れったさに心で呟きながら間近の顔を睨み付けると、相葉さんは唇の両端を小さく引き上げて、微かな笑みの吐息を俺に吹き掛けた
「その目、ゾクゾクする」
再び唇が目元に寄せられる
反射的に瞑った瞼に落とされるキスは、さっきより熱い
「うるうるした目で、目尻赤くして。…ホント色っぽいんだけど」
「…そんなの、知らないよ」
自分で分かる訳、ないじゃん
いつもいつも、そうやって言うけど…どんな目をしてるのかなんか見た事ないんだから
「俺だけが、知ってればいい」
「…んっ」
結局今日も分からないまま、こんどは覆うように唇が塞がれた
既に薄く開いている俺の口の中に、簡単に忍び込む舌が、無遠慮に口腔内を掻き回す
特に弱い上顎を舐められれば、嫌でも力が抜けていくのは、もうどうしようもない
