ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
それだけで、相葉さんは本当に嬉しそうにクシャッと目尻に皺を寄せて笑って
ー…ああ、この顔が好きだなぁ
なんて再確認してしまう俺も、相当にヤバいと思う
気付いたらこんなにも自分の中を相葉さんが占めているとか
「支度、しなきゃ。もう6時半だよ」
少し気恥ずかしくなって、顔を見ないようにベッドから足を下ろす
「ん、そうだね」
「みゃあ」
「…何変な声出し…って、え?」
足元で動く小さな物体
まんまるな瞳が真っ直ぐに俺たちに向けられている
「…ネコ?」
「…だね」
思わずお互いに顔を見合わせ、再びその物体に目を向ける
うん、ネコに間違いない
なんで?
いやいやいや、ここ6階だし
外から入って来る事は考えられないし
まさか幽霊!?…なんて一瞬思ったけど、足にすり寄るそれは柔らかくて暖かい
「みゃあ」
抱っこ!と言わんばかりにもう一度鳴いたネコが前足で俺の足の甲にちょっかいを出した
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