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ひなたぼっこ~PerfectRomance~

第1章 ひなたぼっこ


社会人たるもの「猫と過ごしたいから休みます」なんてさすがにヤバイし、何より櫻井さんがそんな戯言許す訳がない
そもそも口にした時点で石のされる

まあ、そうは言っても根は優しいから、猫相手でも病気とかなら見て見ぬフリはしてくれる気はするけど、今はそうじゃない


「今日から留守番、頑張れよー」

片手に抱えた小梅のおでこに軽くチューしてから床にそっと下ろす

いつまでも抱っこしてたらご飯の支度も間に合わないどころか遅刻するし。…つか、いつも俺より必ず早く起きる筈の相葉さんが起きてこないのはどういう事だ?

寝起きの悪さだけは誰にも負けない俺が先に起きるって天変地異の前触れだよ?

今の今まで気付かない俺もちょっと、とは思わなくもないけど、そこはほら、小梅が心配だからってことで


「相葉さん?」

カチャ、と寝室のドアから中を覗き込む

布団の中の固まりはピクリともしない……いや、少し早く浅く上下には動いてる

え、まだ寝てる?ホントに?

「ちょっと、相葉さん?」

えいっ!と布団を捲り上げたとこで、固まってしまった

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