
ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
そこには誰がどうみてもしんどそうに息を荒くしながらも眠る相葉さんがいて
顔なんて、汗で髪が貼り付いてる上に赤い
ああ、こりゃどうみても熱あるな……昨日あんなにがっついてたくせにたった数時間でどうしたの
「相葉さん、ちょっと」
軽くゆすってとりあえず覚醒を促す
だって俯せのままじゃどうしようもないから
「ん…、あれ?かず…?」
すぐに覚醒はしたけど返事に力がないし、目はどこを見てるんだかうつろ
「あー…なんかぐるぐるしてる」
「は?」
「めまい凄くて気持ち悪い」
「…熱もありそうだよ。今体温計持ってくる」
ぐったりしている相葉さんを残して、足早にリビングから体温計を手にした時
「にゃ」
小梅がすりすりと足に絡み付いてきた
「ごめんね、ちょっと待って…いや、いいや。おいで」
再び片手に抱き上げ、小梅と一緒に相葉さんの元へ
「とりあえず、熱測って」
体温計を渡すと、億劫そうではあるけど脇にセットした相葉さんは
「小梅、おはよう」
弱々しく俺の腕の中の小さな生き物に微笑んでみせた
