
ひなたぼっこ~PerfectRomance~
第1章 ひなたぼっこ
人恋しいのかやたらくっつくネコを足で構いながら、簡単な身支度をする
相葉さんにネコを任せようとして抱っこさせたけど、すぐに腕から嫌がって降りてしまったからだ
「なんか、俺じゃダメっぽい」
なんて苦笑する相葉さんは、何回か抱っこを試みて……
引っ掻きはしなかったものの、「下ろせ!」ともがくネコに根負けしてしまい、俺の足元がネコの居場所になった
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「何これ…」
ネコを抱っこしたまま、管理会社の担当さんと相葉さんと隣室に入った瞬間、思わず声が出た
綺麗に片付いた部屋の、分かりやすい場所に未開封のキャットフードと恐らくこのネコが使ってたらしいお皿、そして《ごめんなさい》と書かれた1枚の紙が目に入ったからだ
ベランダが少し開いていたのが、せめてもの良心なのか、閉じ込められるよりはマシと思ったのかは分からないけど
そもそもネコがキャットフードの袋開けるのは多分無理だし
ベランダに出たとしても、下に落ちてしまう危険だってあるのに
ー…ごめんなさいじゃないだろ!
無事だから良かっただけで、はっきり言って最低だ
