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ひなたぼっこ~PerfectRomance~

第1章 ひなたぼっこ


言ってないけど、あの雰囲気からして良い方向に向かうようにも思えなかった

だけど

生き物を飼うってのは安易な事じゃないのも分かる

あそこで勢いに任せて「引き取る」となったところで、現実として家に誰もいない時間が多い自分たちの生活では難しい事も

分かるよ

分かるけどさ


……可愛い生き物を諦め切れないんだもん


だって小さい頃から、憧れだったんだよ

犬とか猫が家にいて、一緒に寝たり遊んだりするの

いつも1人だったから、飼ってる家が凄く羨ましかったんだもん


「櫻井さーん…」

「あ?」

「働いてると、動物飼うのって大変?」

何となく、色々詳しそうな櫻井さんに上目遣い

…したところで効力はないけど


「んー、犬なら躾すればいけんだろうけど、猫はなぁ。ゲージに入れる訳にもいかないだろうし」


「え、にのたちこいつ飼うの?」

散々遊んだ大野さんが、会話に割り込む

そして、満足そうに猫を抱っこしながら俺の隣に腰掛けた

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