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友達のままがいい

第2章 現在

そして、何度も味方でいろよと口にする言葉。
それは則ちゃんが一番辛いときに私が言ってあげた言葉だった。
今でも良く覚えている。
誰もが則ちゃんを悪者にして離れていったあの時、私だけが傍にいた。
離れ離れになった友を終結させ則ちゃんを守った。
その時に私が則ちゃんに言った言葉が、味方だからねだった。
だから今でも落ち込んだり苦しんだりすると私に聞いてくる。

――― 味方でいろよ

それは私と則ちゃんの絆でもあるような気がする。
何があっても傍にいろよと…
あれから私はずっと則ちゃんの味方でいる。
色々な事があっても私の心は則ちゃんの傍にあった。
それはこれからも変わらない。
友達と言う立ち位置で一生傍にいると思っていた…

「ずっと味方だからね。何があっても私は則ちゃんの味方…ずっと傍にいるからね」

聞こえてなくても則ちゃんの耳元で囁く。
何度も同じ言葉を繰り返し言っていると、薄っすらと瞳を開いて私を見てニッコリと微笑んでくれた。
その表情だけで幸せになれる。
則ちゃんが笑っていてくれると私は他に何もいならい。

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