テキストサイズ

友達のままがいい

第6章 未来

追いかけることもできずに呆然と時間が過ぎていく。
その間中、頭の中で則ちゃんの言葉が木霊する。


――友達の名から自由にしてやる


ずっと大切にしてきた友達という位置。
それは私が願って踏みとどまった場所で…そこから解放される…


則ちゃんは私がいなくなっても平気なの?


もう私は用済みなの??


前みたいに彼の中から私は消えるの?


その答えが分かるはずもなかった。
ただ分かるのは

――――友達でいれば永遠と傍にいられる

というのは間違えだったということ。
慶介が教えてくれたことは真実で、私は則ちゃんを失ってしまう。

―――――判断を間違わないで

慶介が最後に言ってくれた言葉!
もう間違わない。
私が欲しいのは友達としての則ちゃんじゃない!
恋人として則ちゃんの傍にいたい!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ