
友達のままがいい
第6章 未来
それに気付いた瞬間、何も考えることもなく彼を追おうとした。
携帯も鍵さえ持たずに玄関の扉を思いっきり開いた。
―――――ッゴン
「えっ??」
開けた扉は何かにぶつかり開かない。
そっと隙間から覗いてみると、頭を押さえて座り込んでいる則ちゃんがいた。
どうしてこんなところにいるのか分からず呆気にとられてかける言葉もなかった。
「いきなり…開けるなよ…」
最初に口を開いたのは則ちゃんの方だった。
「あっ…ごめん…まさか、ここにいるなんて思わなくて…」
「悪かったな…。で?…こんな夜中にどこに行こうとしてんだよ?あの男のところか・・・?」
「えっ…男…?何?…」
完全にパニクっている私は、則ちゃんが何を言いたいのか分からない。
ただ、帰らずにここにいてくれたことにホッとした。
「…違うのか・・・」
少し怒ったような声に慌てて否定する。
「ちっ…違うよ・・・?則ちゃんこそ…帰ったと思ってた…」
「あっ…うん…」
今度は則ちゃんが言葉を濁らせ、お互いに何を言って良いのか分からず気まずい沈黙が続いた。
携帯も鍵さえ持たずに玄関の扉を思いっきり開いた。
―――――ッゴン
「えっ??」
開けた扉は何かにぶつかり開かない。
そっと隙間から覗いてみると、頭を押さえて座り込んでいる則ちゃんがいた。
どうしてこんなところにいるのか分からず呆気にとられてかける言葉もなかった。
「いきなり…開けるなよ…」
最初に口を開いたのは則ちゃんの方だった。
「あっ…ごめん…まさか、ここにいるなんて思わなくて…」
「悪かったな…。で?…こんな夜中にどこに行こうとしてんだよ?あの男のところか・・・?」
「えっ…男…?何?…」
完全にパニクっている私は、則ちゃんが何を言いたいのか分からない。
ただ、帰らずにここにいてくれたことにホッとした。
「…違うのか・・・」
少し怒ったような声に慌てて否定する。
「ちっ…違うよ・・・?則ちゃんこそ…帰ったと思ってた…」
「あっ…うん…」
今度は則ちゃんが言葉を濁らせ、お互いに何を言って良いのか分からず気まずい沈黙が続いた。
