
友達のままがいい
第3章 (過去)中学生
則ちゃんはそんな人じゃないと言いたかったけど言えず、何の擁護もできないことが悔しかった。
だけど何も言えなかったことに後悔する。
話が膨れ上がり妊娠・暴力・監禁と噂が大きくなれば先生の耳に入らないわけがない。
則ちゃんは職員室に呼び出され、次の日には授業は自習となり職員会議が開かれるまでになった。
そこに則ちゃんと則ちゃんの母親が呼ばれ、会議は午前中いっぱいかかり、お昼休みが終わる頃に会議も終わった。
教室の窓から則ちゃんが自分の教室に戻るのを見かけ追いかけると、彼は教室にある自分のバックを取ってスタスタと教室を出て行く。
そんな則ちゃんを誰も呼び止める人はいない。
慰める人も、声をかける人も誰一人いなかった。
小学校から仲が良かった弘樹くんさえも、他人事のように見て見ぬふりをする。
白状だと思っても…私もみんなと同じで声をかけることができなかった。
もう何年も話していないし、今更どういう風に話して良いのか分からない。
後になって分かったことは、受験も目前に控え、事の終息のために自宅待機という謹慎を言い渡されたということだった。
だけど何も言えなかったことに後悔する。
話が膨れ上がり妊娠・暴力・監禁と噂が大きくなれば先生の耳に入らないわけがない。
則ちゃんは職員室に呼び出され、次の日には授業は自習となり職員会議が開かれるまでになった。
そこに則ちゃんと則ちゃんの母親が呼ばれ、会議は午前中いっぱいかかり、お昼休みが終わる頃に会議も終わった。
教室の窓から則ちゃんが自分の教室に戻るのを見かけ追いかけると、彼は教室にある自分のバックを取ってスタスタと教室を出て行く。
そんな則ちゃんを誰も呼び止める人はいない。
慰める人も、声をかける人も誰一人いなかった。
小学校から仲が良かった弘樹くんさえも、他人事のように見て見ぬふりをする。
白状だと思っても…私もみんなと同じで声をかけることができなかった。
もう何年も話していないし、今更どういう風に話して良いのか分からない。
後になって分かったことは、受験も目前に控え、事の終息のために自宅待機という謹慎を言い渡されたということだった。
