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友達のままがいい

第3章 (過去)中学生

則ちゃんが学校に来なくなっても何も変わらない。
誰も心配しないし、誰も則ちゃんのことを気にかける人はいなかった。
それどころが噂話を大きくしたみんなは、彼がいなくなった途端にそんな事実が無かったかのように受験に向かって動き出した。
勝手に大騒ぎし則ちゃんを追い詰めて、自分たちだけ勝手に落ち着く。
それに対してものすごく腹が立った。
勝手な噂話だけで彼を追い込んだことに強い怒りを感じた。
だからと言って何も言えるわけがない。
ただ則ちゃんの謹慎が終わり、学校に来てくれるのを待つしかなかった。
学校に出てきたら、おはようって言おう、大変だったねって言おうと決めた。
だけど、謹慎が解けても則ちゃんが学校に来る事はなかった。
私の勘違いかと思い、彼の担任に聞いてみても謹慎は解けてるというだけで学校に来ない理由を教えてはくれない。
クラスの女の子に聞いても、知らない、関係ないと言うばかりで、誰一人則ちゃんのことを心配する人はいなかった。

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