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友達のままがいい

第3章 (過去)中学生

一昨日、則ちゃんの家から帰った私は、小学生の時に仲が良かった友達に連絡を入れた。
理由は言わずに次の日のお昼に私の家に集まるように伝えると、奇跡的に全員が集まった。
久しぶり~と声をかけあう彼女たちに、則ちゃんを取り巻く今の環境を詳しく話した。
昨日、則ちゃんが話した気持ちもすべて。
同じ中学の4名は当然ながら知っていることで、私立中学に行った2名は初めて聞く事に驚いていた。
そしてその2人に私たちは怒られた。

どうして傍にいてあげないのか。

どうして声をかけてあげないのか。

どうして信じてあげないのか。

どうして則ちゃんの気持ちを知ろうとしないか。

どうして…

どうして…

どうして…

そして、学校が違うからと連絡をしなかった自分たちを責め、私たちは泣いた。
則ちゃんを思って、自分たちの愚かさを泣いた。

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