
俊光と菜子のホントの関係
第28章 特別編『菜子の誕生日お祝いデート(後編)』
人を殴ったり釘を打ったり出来る程じゃないにしても、瓜があそこまで硬くなっているってことは、
「俊光君は今、ものスゴーくムズムズウズウズしてるの?」
「……してるよ。何をされても、何をしても、無邪気で可愛いお前のせいで、ずーっと、ものスゴーく、ムズムズウズウズしてるよ……って、コラ。手で顔を隠すなって」
「だってぇ、恥ずかしくて限界になってきちゃったんだもんっ」
俊光君に真っ直ぐ見つめられながら、そんなことを言われたから……っていうのもあるんだけど。去年エリナの家で観た、無修正のエッチビデオに出てた男の外人さんみたいに、俊光君のも今、上向きに成長してるんだ……とも考えちゃったから、余計にいたたまれなくなってきちゃって。
「またそのパターンかよ。けどいい加減、もう慣れたから」
「うひゃあっ」
アッサリと手をどかされ、顔を合わされ、唇も重ね合わせられる。
きゃーっきゃーっ。今日の俊光君、バレンタインの時みたいに強引だよぉっ。
俊光君のどアップから逃げるように、目をギュッと硬く閉じていたら、
「……ん?」
俊光君が、私の浴衣の下の裾を捲り、太ももに触れきて、
「んんっ?」
そのまま、ショーツの中にまで入ってきて、
「んんんーっ!?」
更にそのまま、俊光君の指が、アソコの奥へ行こうとする。
どひゃーっ! ちょっと待ってぇーっ!
私はアワアワと慌てながら、手ごと掴んで止めた。
「なんだよ、止めるなよ」
「止めるよぉ。バレンタインの時もそうだったけど、何でそんなとこを、わざわざ指で触ろうとするの?」
「お前、そういうことも知らないの?」
「知らないよぉー」
すると俊光君。専門的な言葉で、私にうんぬんかんぬんと説明をしだす。
ふえ? 栗と、リス?
(※正しくは『クリトリス』です)
聖歌隊?
(※正しくは『性感帯』です)
おかずに達すると、えんぴつ駅が出てくる?
(※正しくは『オーガズムに達すると、分泌液が出てくる』です)
「説明してくれたけど、何言ってんのか全然わかんないや」
「だろうな」
