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キミの事、こんなに好きになるなんて

第4章 一年後

「ミオ謎だらけだから聞きたい事たくさんある人~?」
メンバーもファンも手を上げる。
「って事で(笑)」
俺達の後ろの画面にはマネージャーがGo サインを出している。
「マネージャーの許可が出たところで・・・出たがりマネージャーめ!!」
ファン大ウケ。
「家族構成は?」
ミオ「双子の兄貴と住んでます。両親は私達が中学卒業した次の日くらいに事故で亡くなったんです。」
「えっ?」
ミオ「あ~でも大丈夫ですよ。私達それぞれ自立してたんで働きながら高校行きました。今は私も皆さんのおかげで安定した生活が出来てるんで嬉しいです。ありがとうございます。」
ルカ「だから、しっかりしてるオーラが!!って事は俺達と同い年くらい?」
ミオ「22です。あ~兄貴は知っている人いるかもしれないですけど『知ってる。』」
「えっ?」
ミオ「面倒なんですよね『有名人だけど』言わないで~調子乗るから『わかる~』」
ユーダイ「ミオの顔そっくりな人いるけど。」
ウト「あの人?」
ミオ「はぁ~。」
ユーダイ「千竜丈助だよね?」
ミオ「え~知ってるんですかぁ?」
ユーダイ「知ってる。知ってる。」
ミオ「でも今は・・・『レオン』」
「レオンってモデルの?」
ミオ「そうです。うざキャラです。」
俺達の後ろの画面にレオンが!!
ミオ「調子乗るので、やめて下さい。」
「“今日は特別にレオンとミオがパフォーマンスしてくれるから”って書いてあるけど。」
ミオ「聞いてないですよぉ。衣装ないじゃない。」
「“衣装はレオンが持参してるから早く着替えてきて下さい。”だって!!」
ミオ「やだ!」
ユーダイ「俺、見たい!」
ミオ「大道芸みたいなのだよ。」


みんなの期待に応えて着替えてきたミオは
めちゃめちゃキレイで、悪意のある言葉をうちわに書いていたファンからはため息が、元からのミオのファンはうっとりしている。

背中合わせに立つレオンとミオ。
切ない音楽に合わせて踊る。
双子ならではの息の合ったダンスに俺達は、たまらなくなってきた。
幻想的な世界に迷い込んだような。

あっという間の出来事だった気がする。

あっという間に俺達はキミに心を持っていかれたんだ。







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