テキストサイズ

Receptor

第1章 receptor

他の誰かといても、紀の元に帰って来るなら構わない。
愛してくれているのは紀だけだと、そう言い聞かせた。
貫が浴室のドアを軽く叩いて
「紀も一緒に入るだろ?」
「…うん」
紀が立ち上がってドアを開けると、貫は紀を胸に引き寄せた。
「俺が遅く帰って来たから、紀は怒ってるのか?」
紀は貫を見上げると優しく微笑んで
「何で怒るの?付き合いがあるのは仕方のない事だよ」
貫は紀に小さく微笑むと
「紀が物分かりのいい子で助かるよ」
貫は紀の髪を指に絡めて頬を撫で、小さく唇を重ねた。
都合良く扱われていても、紀は貫を許してしまう。
それが紀を苦しめる事だと分かっていても。
それが歪んだ愛情だとしても。



貫は紀の背中を抱いてセーラー服のリボンを引き抜いて床に落とすと、指先をセーラー服に滑り込ませて胸の膨らみを揉み、硬くなった先端を指先で摘んでは弾く。
「…んん…っ…はぁ…ん」
紀の肌は電気が走り、研ぎ澄まされる。
「感じてるのか?紀は可愛いな」
味わうように転がす貫の指先に紀は甘い声を漏らして、愛液が下着を濡らしていく。
貫は紀の太腿に指先を滑らせながらスカートの裾を捲る。
「…あぁ…っ…ん…はぁ…っ」
貫の指先が肌を這うと、愛液が脚まで垂れてきて
「こんなに物欲しそうに脚まで濡らして、俺が欲しくて堪らないんだな」
紀は頬を赤く染めて小さく首を振る。
「違うのか?だったら止めてもいいんだぞ」
貫は下着越しに紀の割れ目を指先で撫でながら焦らす。
「素直になれよ、欲しくないのか?」
指先を小刻みに反復させながら擦り付けると
「…あぁ…ん…あん…んん」
与えられる快楽に、紀は溢れてしまう甘い声を止められない。
「俺に紀の可愛い顔を見せて」
紀が熱を持った瞳で見上げると、貫は唾を飲み込んだ。
色香を纏った紀は、少女ではなかった。
貫は荒い息を吐きながら
「紀が欲しくて堪らない…今すぐ抱きたい…いいだろ?」
貫は欲情に駆られた熱い瞳(め)をしていた。
紀は恥じらいながら頬を紅く染めて、小さく頷いた。
貫は紀を胸に引き寄せると、紀の顎を軽く引いて唇を重ねた。
唇を噛むように甘く重ね、舌を絡めては吸い付き、粘着質な水音を立てる。
紀が貫のシャツのボタンをもたつきながら外していると、貫は忙しなくスラックスを脱いだ。
貫の肉棒は熱く滾っていて、紀の肌を擦り付ける。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ