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家庭教師ヒットマン リボーン!小説・バレンタインは大騒動!?

第7章 嵐の守護者

「十代目ぇっ!」

「あっ、ヤバッ!」

気付いた時にはもう遅かった。

怒りもあらわな獄寺が、武器を両手に駆けてきたのだ。

「骸の女はどこです? あの女、一度ならず二度までも十代目にっ…!」

体を震わせながら辺りを見回すも、クロームはとっくに逃げていた。

が、獄寺の登場に、今まで固まっていた女性達が騒ぎ出した。

「あわわっ! とっとりあえず、獄寺くん! 逃げよう!」

彼の手を掴み、走り出した。

「じゅっ十代目?」

「このままじゃもみくちゃにされちゃう! 一緒に逃げよう!」

二人と離れる、という契約は並盛中の女子生徒達と交わした。

校外の女性達にまで守る必要は無い。

チョコを持ちながら追かけて来る女性達を振り切り、やっと二人きりになれたのは並盛公園に着いた時だった。

「もっもう追って来てないよね?」

「えっええ、気配もありません」

二人で肩で息をしながら、辺りを窺う。

そこでやっと、今自分がしていることに気付いた。

「あっ、ごっゴメン。ずっと手を掴んでた」

握り合った手は、走ったせいか熱かった。

慌てて放すと、獄寺は少し寂しそうな顔をする。

「ずっと繋いだままでも良かったのに…」

「えっ、何か言った?」

口の中の呟きは、上手く聞き取れなかった。

でも獄寺は笑って見せる。

「いえ、何でも。それよりやっと二人きりになれましたね。十代目」

「あっ、うん。そうだね。今日はオレが急に日直を代わることになったし、二人は女の子達に囲まれて大変だったもんね」

「ああ、そうでしたね」

そう言うと、獄寺の表情が険しいものになる。

「あんな女共のせいで、今日は十代目と一緒に居られる時間が無かったんですものね」

「おっ怒らないでね? ホラ、今日はバレンタインだし。女の子の為の日でもあるからさ」

思わず女の子側のフォローをしてしまうのは、やはり契約のことがあるからだろうか。

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