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家庭教師ヒットマン リボーン!小説・バレンタインは大騒動!?

第7章 嵐の守護者

その言葉に、獄寺は嬉しそうに微笑んだ。

「はい! それでは失礼します」

頭を下げて、彼は走り出した。

公園を出た所で、嬌声を上げた女性達が追い付いてきたので、全力で駆け出して行った。

「だっ大丈夫かな?」

このままでは今日一日、鬼ごっこになってしまうか、彼が切れてとんでもないことになるかのどちらかになるかもしれない。

「でも…」

ヒバリ率いる風紀委員たちが何とかしてくれるかもしれない。

何故だかそう思い、安心してしまう自分に首を傾げる。

いつの間にか芽生えた信頼感は心を穏やかにしてくれるものだった。

「っと、そろそろオレも帰るか」

回り道になってしまったが、イヤな気分じゃなかった。

獄寺から貰ったチョコをカバンに入れ、少し晴れた気持ちで歩き出した。

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