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家庭教師ヒットマン リボーン!小説・バレンタインは大騒動!?

第9章 雷の守護者

「随分遅かったんだな」

「これでも待っていたのよ」

母に次いで、リボーンやビアンキも一緒だったようだ。

イーピンはすでにランボと駆け回りはじめている。

「ゴメン、ちょっといろいろあってさ。それよりランボ一人残して買い物に行くなよ。家の鍵も開けっ放しだったよ」

「あらあら、ごめんなさいね。ツナ、すぐに帰ってくるだろうと思って…。ちょっとの間だったから」

「無用心だよ」

文句を言いながら、買い物袋をダイニングへ持っていく。

「仕方ねーだろ? あのバカウシ、何をやっても起きねーし」

「待ってても時間が過ぎていくだけだったのよ。無駄でしょ?」

「…あっさり切り捨てるなよ、ビアンキ」

その切れ味に、思わず背筋が寒くなった。

「ホントにごめんなさい。お詫びに今日の夕ご飯、豪華にするから。バレンタインだしね」

無邪気な母の笑みに、怒りもしぼんでいく。

「はあ…。これからは気をつけてね」

「はいはい。それじゃあできたら呼ぶから」

「うん。部屋にいるね」

「オレも行くぞ」

そう言ってリボーンが肩に飛び乗ってきた。

「それじゃあアタシはお風呂先に入るわね」

ビアンキは洗面所へ入っていった。

「じゃあ夕食、楽しみにしてるから」

「は~い」 



リボーンを肩に乗せたまま部屋に上がり、扉を閉めると深くため息をついた。

「ふぅ…。つっかれたぁ」

「今日は散々だったな、ツナ」

「…どこからどう見ていた?」

今日は学校でリボーンの姿は見かけなかった。

そんな余裕は無かったとは言え、見かければすぐに気付いたはずだ。

「さすがのオレも、校舎の中は危険だったからな。校舎の中に付けてあるカメラで観察してた」

リボーンがそう言って指さした先には、テーブルにノートパソコンが置かれてあった。

もちろん、自分のではない。

「お前…こういうのって、何て言うのか知っているか?」

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