テキストサイズ

家庭教師ヒットマン リボーン!小説・バレンタインは大騒動!?

第9章 雷の守護者

恐る恐る聞くと、リボーンは再び花に眼を向けた。

「白いバラの花言葉は、『心からの尊敬』と『約束を守る』」               
「へっへぇ~。良い言葉だね」

それで何故リボーンが殺気立つのかが分からない。

頭に疑問符が浮かぶ中、リボーンは重々しく口を開いた。

「『わたしはあなたにふさわしい』」

「…えっ?」

「…白いバラの花言葉だ」

忌々しげに言うと、リボーンはベッドから下りた。

「何かムカツクな。燃やすか」

そう言うとレオンを火炎放射器に変え、花束に狙いを付けた。

「わーっ! 待った待った! 花に罪はない! 花は悪くないから!」

必死に叫び、訴えかける。

「あっ、そうだ! オレ、山本達からチョコ貰ってたんだった! リボーンにもって言ってたから、一緒に食べようよ!」

慌てて注意を逸らすつもりで言うとリボーンの動きがぴたっと止まった。

「山本からか?」

「うん! 他にも義理だけど貰ったんだ! 山本はトリュフチョコを手作りしたんだって。感想聞きたいって言ってたから、リボーンも食べよう?」

「…そうだな」

レオンを元に戻し、リボーンは再びベッドに座った。

「ちょっと待ってて。今、出すから」

上手く注意が逸れたことにほっとし、荷物を漁った。

「義理だけど、結構貰えたんだ」

義理、というよりお礼や友チョコとして貰ったのだが、深く追求されないように言葉を濁す。

「ちょっとパソコンどけるよ」

パソコンを机の上に移動し、テーブルに貰ったチョコを置いた。

「この二つがクラスの女子から。それでコレがクロームからで、これは獄寺くん。そしてこれが山本から。あっ、あと」

弁当箱を取り出し、中に入れていたチョコを出した。

「これは京子ちゃんのお兄さんから」

テーブルに並べて見ると、結構立派に見えた。

貰った理由と相手はともかく、として。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ