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家庭教師ヒットマン リボーン!小説・バレンタインは大騒動!?

第10章 霧の守護者・2

「ツッくーん! 荷物が届いたわよ!」

「荷物?」

リボーンと顔を合わせ、立ち上がった。

「ツナ、お前何か頼んでたか?」

「ん~。通販とかオレしないからな。何だろ?」

首を傾げながら一階に下りると。

「ハイ、これ」

「うん…って、わっ!」

手渡されたものの大きさと重さにビックリ。

五十センチ四方の箱。

包み紙はどこかのブランドの模様で、プレゼント用にリボンまで付いている。

「差出人は…」

箱の上にリボーンが飛び乗り、伝票を見る。

「…骸?」

「はっはいっ?」

意外な名前が出たことに驚いて、思わずのけぞった。

「六道骸だな。このブランドの支店から送ってきたらしいな」

「あら、そう言えばこのブランドって、チョコレートが美味しいところのじゃない。それにこの大きさ。もしかしたら今年限定のチョコの詰め合わせかしら?」

興味津々といった表情で、母が箱を見る。

「でも一気にこんなに食べたら、ツナ、鼻血出ちゃうからね」

「一気になんて食べないよ! それよりランボに見つかるとうるさいから、二階に持ってくよ」

「分かった。母さんにも後で食べさせてね」

「…害が無かったらね」

ぼそっと呟き、二階に再び上がった。

「ぜぇぜぇ…」

最早体力が限界に近い。

箱をテーブルに置くと、リボーンが箱を開け始めた。

「おっおい! 危ないんじゃないか?」

「危険な気配はねぇし、とりあえず開けて見た方が良いだろう」

リボーンが言うなら多少は安心かもしれない。

固唾を呑みながら、行方を見守ることにした。

リボーンは何のためらいも無く箱を開けていき、そして中身は…。

「わぁ…! すっごーい!」

驚きの声が出るぐらい、美しいチョコの詰め合わせだった。

花や家の形の一口サイズのチョコは、芸術品とも言えるほど精巧な作りをしていた。

香るチョコの匂いも、どことなく上品な感じがする。

「母さんが人気の店って言うだけあるな。すっごく綺麗なチョコ。うまそー」

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