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甘いキスを君に

第9章 甘えん坊

「美波、今はここまで。止まらなくなる」

そう言って、先輩は仕事に戻って行った。

稀に見せる先輩の笑顔が、今見えた。

優しい微笑みだった。

あの笑顔が、私は大好きだ。

「今日も仕事頑張ろう。先輩とラブラブする為にも」

そう呟いて、歩き出す。

さっきの唇の感覚が鮮明に残っていた。

恥ずかしいけど、何よりも幸せなことだ。

私は先輩の背中を追いかけるかのように、駆け出す。

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