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甘いキスを君に

第2章 出会い

俺たちはいつもより機嫌のいい課長を不審な目で見ていた。

「えー、今日は新入社員を紹介する」

課長の声を合図に、一人の女性が入ってきた。

彼女は、凛とした様子で課長の隣に並ぶ。

課長はかなりデレデレの様子だ。

俺は青年だと思っていたから、彼女の顔をはっきり見ていない。

顔を見るために、顔を上げてハッとした。

あの人は…!!

きちんとしたスーツの着こなし、長めの髪をポニーテールにしてナチュラルメイクの彼女。

彼女は、街ですれ違ってもう二度と会うことはないと思っていた人。

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