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私の弟を好きになってもいいですか

第1章 弟ができました。

「ちょっと、なんでついてくるん…」


怜くんが私の隣に並んだ時、改めて怜くんの全身を見て衝撃を受けた。


怜くんの背は160センチの私と同じだった。
しかも細身で顔も可愛いせいか本当に女の子に見えて、周りの男たちの視線をめちゃくちゃ浴びていた。


「ねえ、君かわいいね、これからどこ行くの?」


しかもナンパされてるし!
本物の女(私)がここにいるというのに。


「うるせぇな、話しかけてくんな」

「ボーイッシュな感じがまたいいね~」


いや、そいつボーイですから!
クソ生意気な男ですから!


無視して置いて行こうかと思ったけど、あまりにも絡まれてるから、ここは姉としてビシッと言ってやることにした。
そしたらアイツも態度を改めるかもしれないし。


「ちょっと、うちの弟に構わないでくれます?」

「あ? なんだよ、おばさん」

「!!」


ひどい……私、そんなに老けて見える!?
確かに毎晩ゲームやってクマあるし、化粧も全くしてなくてスッピンだけど…おばさん!?
21歳の私がおばさん!?


「ショック……」

「いや、ショック受けてる場合じゃねーし」


そう言うと、怜くんは私の腕を引っ張ってズンズンと歩きだした。


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