その恋を残して
第4章 二人で一人なのです
※ ※
週が明けて月曜日の朝。俺は学校から少し離れた場所にあるコンビニにいた。
何故、そんな場所にいるのか? と、訊かれれば、それは帆月蒼空を待っているから、と答えなければならない。
土曜日、俺と蒼空と会って、お互いの気持ちを確認し合って――と、そんな話はいいのだけど……。ちょっと思い出しただけでも、顔が緩みそうになる。朝からコンビニ前で、一人でニヤニヤしていたら危ない奴と思われてしまいそうだ。
とにかく、土曜が蒼空だったので、昨日の日曜は怜未。だから、今日は蒼空の日になる、ということ(この一文だけ読まれると、変な誤解を受けそうだな……)。
つまりなにが言いたいかというと、蒼空とこのコンビニで待ち合わせて、一緒に登校するのを約束していたという話で。まあ、学校ではあまり話せないと思うので、せめて朝の僅かな時間だけでもという感じなのだけど。
ちなみにそれを提案していたのは、蒼空の方だった。
そんな俺たちは、既に恋人同士なのだろうか? ――と。ふと疑問を浮かべる。
「……」
暫し考えてはみたけど、それはまだ違う気がしている。あの日、確かに俺たちは互いに気持ちを伝えていた。だが、どちらも「付き合ってください」と、いった意味の言葉は発していない。
「やっぱ、ちゃんと言った方がいいかな? 今度は、俺から……」
そう口にした時、俺は突然、見えないプレッシャーに苛まれた。
「松名くん!」
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