その恋を残して
第4章 二人で一人なのです
やっぱり、言うべきかな……。
付き合ってくれ――と、今日の帰りにでも。そう思った瞬間に、俺の鼓動が早まっていった。
いや、別に今日でなくてもいいような気も……。
「――!」
そう考えた時に、俺ははたと気がつく。明日、学校に来るのは蒼空ではない、という事実に……。
だったら、やはり今日しか……。
ふと、蒼空の方を見ると、偶然に蒼空も俺を見てニコリと微笑んでいる。その笑顔が俺に決心させた。
ビビる必要なんて、どこにもない。もう気持ちは、はっきりしているんだから。
※ ※
「帰りも、朝と同じコンビニでいいの?」
「はい。沢渡さんには、そう連絡してありますので」
蒼空と、そんな会話を交わしながら俺たちは校門を出る。
「ただ……」
と、蒼空はふと顔を曇らせる。
「沢渡さんを、少し困らせてしまったのかもしれません……。あ、松名くんがどうのと言ってるわけではないんです。たぶん、私のことを心配するあまりに……」
そう言われて俺は気づく。怜未は交通事故で、その肉体を失っているのだと。
沢渡さんにしてみれば、二度とそんなことがあってはならないと思うのは当然だろう。だから、何処へ行くにも自分が確実に、送り届けたいと思っているはずだ。
だが、蒼空にしても高校生。その意志を尊重したいとの思いもあり、こうしてコンビニまでの徒歩を了承してくれている。そう考えるべきだった。
「蒼空――」
「?」
俺は、車道側を歩いていた蒼空と、歩く位置を入れ代わる。
学校前の通りは車通りも少なく、歩道もしっかりと仕切られてはいる。だが、万一があってはならない。こうして蒼空と歩くことを許してくれた、沢渡さんのためにも絶対に、だ。
付き合ってくれ――と、今日の帰りにでも。そう思った瞬間に、俺の鼓動が早まっていった。
いや、別に今日でなくてもいいような気も……。
「――!」
そう考えた時に、俺ははたと気がつく。明日、学校に来るのは蒼空ではない、という事実に……。
だったら、やはり今日しか……。
ふと、蒼空の方を見ると、偶然に蒼空も俺を見てニコリと微笑んでいる。その笑顔が俺に決心させた。
ビビる必要なんて、どこにもない。もう気持ちは、はっきりしているんだから。
※ ※
「帰りも、朝と同じコンビニでいいの?」
「はい。沢渡さんには、そう連絡してありますので」
蒼空と、そんな会話を交わしながら俺たちは校門を出る。
「ただ……」
と、蒼空はふと顔を曇らせる。
「沢渡さんを、少し困らせてしまったのかもしれません……。あ、松名くんがどうのと言ってるわけではないんです。たぶん、私のことを心配するあまりに……」
そう言われて俺は気づく。怜未は交通事故で、その肉体を失っているのだと。
沢渡さんにしてみれば、二度とそんなことがあってはならないと思うのは当然だろう。だから、何処へ行くにも自分が確実に、送り届けたいと思っているはずだ。
だが、蒼空にしても高校生。その意志を尊重したいとの思いもあり、こうしてコンビニまでの徒歩を了承してくれている。そう考えるべきだった。
「蒼空――」
「?」
俺は、車道側を歩いていた蒼空と、歩く位置を入れ代わる。
学校前の通りは車通りも少なく、歩道もしっかりと仕切られてはいる。だが、万一があってはならない。こうして蒼空と歩くことを許してくれた、沢渡さんのためにも絶対に、だ。
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