その恋を残して
第6章 ここにいるよ
「あんなダセえ奴やめてさ。俺と付き合いなって――」
そう迫る内田に、怜美は俯いたまま顔を横に振った。
「なんで? 俺と付き合いたい女子なんて山のようにいるのに。その俺が、キミを選んでいるだけどなぁ」
臆面もなく、そんな風に宣う内田に対して――
「関係ない。私なんて、誰とも付き合う資格なんかないから……」
怜未のその言葉は只、寂しげに響いた。
「なに、ソレ?」
その真意を理解できるはずのない内田は苛立ちを顔に浮かべながら、怜未に触れんとして手を伸ばそうとしていた。
パシィ――!
怜未が、その手を払う。
「このォ……」
内田は顔に怒りを滲ませると、怜未の方ににじり寄って行く。
その無礼な男の肩を――俺はガッと強く掴んだ。
「――!」
内田は目に凶悪な光を宿し、俺を見据える。
そして――
「だからぁ、邪魔してんじゃねえっ!」
振り向き様に、右拳を全力で俺に向けて振るう。
ゴッ――!
そのパンチを――俺は動かずに顔面で受け止めた。そして、身じろぎもせずに、内田を睨みつけ――言う。
「もう二度と――怜未に、近づくなっ!」
ガツン――!
怒りを込めて身体ごとぶつけるように放った右拳が、内田の身体を体育館の外壁まで吹っ飛ばしていった――。
「ううっ……」
うめき声と共に、内田は壁に背を凭れたままにズルズルと崩れ落ちる。
「……」
「……」
その時、互いになにか言いたそうに、暫し見つめ合った――俺と怜未、であるけど。
まるでなんらかの想いを振り払うように、怜未はそっと顔を背けた。
そう迫る内田に、怜美は俯いたまま顔を横に振った。
「なんで? 俺と付き合いたい女子なんて山のようにいるのに。その俺が、キミを選んでいるだけどなぁ」
臆面もなく、そんな風に宣う内田に対して――
「関係ない。私なんて、誰とも付き合う資格なんかないから……」
怜未のその言葉は只、寂しげに響いた。
「なに、ソレ?」
その真意を理解できるはずのない内田は苛立ちを顔に浮かべながら、怜未に触れんとして手を伸ばそうとしていた。
パシィ――!
怜未が、その手を払う。
「このォ……」
内田は顔に怒りを滲ませると、怜未の方ににじり寄って行く。
その無礼な男の肩を――俺はガッと強く掴んだ。
「――!」
内田は目に凶悪な光を宿し、俺を見据える。
そして――
「だからぁ、邪魔してんじゃねえっ!」
振り向き様に、右拳を全力で俺に向けて振るう。
ゴッ――!
そのパンチを――俺は動かずに顔面で受け止めた。そして、身じろぎもせずに、内田を睨みつけ――言う。
「もう二度と――怜未に、近づくなっ!」
ガツン――!
怒りを込めて身体ごとぶつけるように放った右拳が、内田の身体を体育館の外壁まで吹っ飛ばしていった――。
「ううっ……」
うめき声と共に、内田は壁に背を凭れたままにズルズルと崩れ落ちる。
「……」
「……」
その時、互いになにか言いたそうに、暫し見つめ合った――俺と怜未、であるけど。
まるでなんらかの想いを振り払うように、怜未はそっと顔を背けた。
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