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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第23章 現実の為なら、理想も捨てなきゃダメなんだ!

「…ぷっ」


「……………?」



不安げに見上げる私に、なぜか突然慎吾くんはクスクスと肩を震わせて笑い出した。

え、何で笑うのよぉ!



「わかったよ。
じゃあ俺、ひなだけにする」


「え?
あの、何が…?」



言ってる意味がわからないよっ
私だけにするって、何なの?



「ひなをそんなに不安にさせちゃうなら、俺もうひなだけにするよ。
だから、それならいいだろ?」


「え?え?
それならいいだろって…」


「俺、ひながいいもん。
ずっと、ひながいいから」


「──────っ!///」



その瞬間、私は慎吾くんの言葉にキュンと胸が締め付けられた。



そしてものスゴい至近距離で見つめられる眼差しは、私の全身を熱く震わせたの。

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