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初めての密会

第3章 初不倫

「千晶さん?」

待ち合わせ場所に到着すると、写メよりも若く見える慎二が声をかけてきた。

「は、はい…」

千晶は少し緊張していた。

「あはは、緊張しなくてもいいよ。とりあえず人目につくし車に乗ってよ。」

千晶は頷くと慎二の車の助手席に乗り込んだ。

「暑かったでしょ?はい、どうぞ。」

そういって冷えた缶コーヒーを渡された。千晶は、それを受け取り、一口飲むと気持ちも落ち着いてきた。

緊張がほぐれたところで他愛もない話をして次第に二人は打ち解けていった。

「じゃあ、そろそろ行こうか。あ、ホテルに行く前に、ちょっと寄りたいところがあるんだけどいい?」

といって慎二は千晶の手を握ってきた。千晶が二つ返事で返事をすると、慎二は車を走らせた。車の行き着いた先はアダルトショップだった。

「えっ?ここ…」

千晶が戸惑っていると慎二は笑みを浮かべて

「千晶ちゃん、Mっ気強いんでしょ?今日はいっぱい気持ち良くしてあげるからね」

車を降りると慎二はエスコートするように千晶の腰に手を回して、店内へと促した。

千晶は、アダルトショップに入るのは初めてだった。店内には店員と、何人かのお客さんがまばらにいたが、女性は千晶一人だった。店内にいる全員の好奇に満ちた視線を感じて恥ずかしくなり、全身が真っ赤になっていた。

慎二に促されるまま、たどり着いたのは大人のおもちゃのコーナーだった。

「千晶ちゃん、おちんちんは大きいのが好き?」

慎二が耳許で囁くように聞いてくる。

「は、はい…」

千晶は、声になるかならないかの、か細い声で頷いた。

「じゃあ、これだね」

そういって慎二が手にしたのは、コーナーの中で一番大きなイボのついたバイブだった。旦那の正樹とは使ったことはないが、昔の元彼とのセックスでバイブは使ったことがあった。たた、サイズは、その時よりも一回り以上、大きいものだった。

「あとは、これと…これかな?」

そう言いながら慎二が手に取ったのは電マと、おもちゃの手錠だった。今日は、これでたっぷりと可愛がってやると言わんばかりに、ニヤニヤしながら千晶に、おもちゃを見せつけてくる。

「じゃあ、これ買ってきてよ。」

そういって慎二は千晶に、おもちゃとお金を渡してレジへと促した。











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