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好 き と は 真 逆 で

第1章 私の王子様

_____昔の記憶



美咲「う〜〜」




隠れんぼしてる私は隠れようと必死に走ってると途中で



迷子になってしまい、とうとう泣いてしまった。





家までの帰り方がわかりません







美咲「マ、ママぁ...」





公園もどっちなんだろう




どこへ向かえばいいのかわからず、


私はただそこに突っ立って泣いていた。




すると、、



美咲「あ......」




私の目の前に1人の男の子が現れた。



帽子を被った男の子。






でも、走ってどこかへ行ってしまいそう






美咲「あ、待って!」




誰かわからないけど、



1人でいたくないわたしはその子を追いかけた。






何度も見失いそうになったけど、


その度に男の子は待ってくれていた。







まるで私を導くかのように...。






気づいたら私の家についていた。






美咲「あり、がとう」



私がその子にそう言うと



男の子は被っていた帽子を私に被らせる。




つばの向こうに見えるのは優しく笑う表情だけ...




でも、口元だけで 誰かはわからない...。







美咲「い、いっちゃった」













___________






美咲「はっ!!」





目を覚ますとそこは真っ暗だった





私、もしかして死んじゃったの??






西野くんは?!





バッと体を起こすと



彼は私の下敷きになっていた。





美咲「に、西野くん!」




ど、どうしよ...




私のためにこんなこと。






彼の胸に手を当てると心臓はしっかり動いていた





よかった、生きてる。









でも、血出てる...



止血しなきゃだ。







私は自分のハンカチで彼の右腕の傷口ををきつく縛った。





ここ、どこなんだろ






美咲「っ、いた...」





立ち上がろうとしたら左足にものすごい痛みを感じた






捻ってしまったみたいです...。

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