
好 き と は 真 逆 で
第1章 私の王子様
あれから、怖い度に私は西野くんをあっちに引っ張り
こっちに引っ張ったりと
彼の服がはだけるほどの威力で...。
陽向太「あとはここを登って終わりですね」
さ、散々な目に合わされたはずなのに
優しく笑いかけてくれる西野くん
遥の言う通り、優しい人です
美咲「うん!あと少し!頑張りましょっ」
陽向太「ふっ、桃園さんて可愛いですね」
へ?
今なんて...
陽向太「ふふっ」
固まる私を見て静かに笑う彼
空耳でしょうか、
今、可愛い て
それになんか西野くんとの距離が近い...ような...。
美咲「ぇ、あ、あの...」
手!頬に手を添えられた!
こ、これってもしかして世にいうキスの展開に!?
陽向太「面白くて、...可愛い」
うわあああ、近いです!
キスされちゃう!
ぎゅっと目を瞑った私は反射的に後ずさってしまった
美咲「わっ!」
あ、足がすべ...
目を開けるとさっきまで近くにいた西野くんがどんどん離れていく...
私、下に落ちるんだ...
このまま死んでしまうの?
やだ、、そんなのやだ
怖い...。
助けて!!!
陽向太「桃園さん!!!」
怖くてまた目を瞑ると、
今度は西野くんに抱きしめられた気がした...
あぁ、ごめんなさい
私のせいで西野くんまで道連れになっちゃ、う なんて...。
そこで私の意識は途切れてしまった。
