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好 き と は 真 逆 で

第2章 忘れられない夜

陽向太「ひとり、ですか?」





美咲「うん、陽向太くんも?」




陽向太「はい」






.......ちょっと気まずいです








陽向太「足...」




美咲「あ、あぁさっき痛み止め飲んだし、

だいぶ楽になったよ」





緊張しちゃって




またまともに彼の顔が見れなくなってしまう







陽向太「良かったです」




美咲「陽向太くんこそ、腕しみなかった?」




見ると、絆創膏が取ってあった



そして血がまた滲み出て来てる状態




急いでティッシュで抑えた






陽向太「これくらいほんとになんともないです、替えの

絆創膏も貰いましたし」




彼はそれを出すと早速貼ろうとしている






けど、片手じゃ大変そうです






美咲「私やるよ」





陽向太「いいんですか?ありがとうございます」







美咲「よし、できた!」




徐々に話せるようになったのが嬉しくて


笑顔の私はそのまま彼を見上げた





でも、陽向太くんはどこか寂しそうな表情してる









陽向太「あの、さっきのことなんですけど」



そう言われてドキッとする




陽向太「俺がキスした事」



やっぱり、陽向太くんも気にしてたんだ




あれはノリだったとか言われるのかな






陽向太「軽い気持ちでしたんじゃないです」




美咲「へ?」



まるで私の気持ちを読んだような応え。



でも、軽い気持ちじゃないなら...




もしかして本当に......







______ガラ


そんなとき、出入口のドアが空いた音がした。


はっ、誰か来た。






陽向太「美咲さん、ちょっとすいません」



美咲「え?えっ」






突然陽向太くんに抱っこされて荷物も全部持って、



ひとつのシャワールームに入った。






荷物を棚に置くと、

彼は私達が濡れない程度に水を出した。












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