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好 き と は 真 逆 で

第2章 忘れられない夜

美咲「ひ、陽向太くんっ」





小声でそう呼ぶと、彼は人差し指を自分の唇に当てた






先生「桃園さーん?大丈夫ーー??」



せ、先生だったのか


美咲「だ、大丈夫です!もう終わります!」




全然大丈夫じゃないです!!




なんですか!この状況はっ







私の返事を聞くと先生は




鍵は事務室だからね と言ってドアを閉めた。






美咲/陽向太「はぁ」






美咲「急にどうしたの?」





なるべく平常心を装う私。



でも、心拍数がとんでもないです




壁に私の背中がくっついてて、落ちないようにどうして


も陽向太くんに抱きついてしまう体制






恥ずかしい






陽向太「邪魔されたくなかったんです、やっと話せそうだったのに」







美咲「バ、バレたら勘違いされちゃうよ?」



こんなとこ誰かに見られたら.....





私たちが付き合ってるって思われても


不思議じゃないです。






陽向太「俺は...勘違いされてもいいです」



美咲「へ?何言って...「好きなんです!」





シャワーの音がする中、彼の声が響いた




そしてそのまっすぐ見上げられる視線に捉えられる






好きって、



そういう好き...だよね?






陽向太「4年前からずっと好き、なんです」







え、まって


4年前って...私まだ小6だし



陽向太くんは小3...。



どういうこと?








陽向太「4年前もこの研修参加してたんですけど、その時美咲さんに肝試しで助けられて」





4年前...肝試し










肝試しは雨で急遽中ですることになったあの日。



たまたま3つしたの男の子とペアを組むことになって、け

ど私より怖がるから私が抱っこしてゴールしたんだっけ


確かその男の子は、、ひなくんだった




じゃあ、もしかして陽向太くんて


美咲「...ひなくんなの?」




陽向太「やっと思い出してくれた...」





彼はほっとしたように私の首に顔を伏せた。




く、くすぐったい....////


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