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好 き と は 真 逆 で

第1章 私の王子様

意外とくらい山道...








一体どこから出てくるんでしょうか




私、こういうの苦手です





肝試しを自力でゴールまで行ったのは去年が初めて。




小学生の時は絶対抱っこして貰ってたほど






ダメなんです...。






かと言って西野くんにベッタリくっつく訳には


行きません。







なんとか怖いの抑えなきゃ...。







陽向太「ふっ、大丈夫ですか?」




カチカチの私に微笑む彼。




どうしてそんな平常心で居られるのですか!





美咲「だ、大丈夫ですよ あははは」




「う〜ら〜め〜し〜や〜」





美咲「ひぃっ...わぁぁあああああああ!」






突然木の後ろから出てきたお化けの人に


まんまと驚かされて、私は無我夢中で走り出した








西野「桃園さん!まっ...」






力強く手を掴まれて足をとめられた







美咲「はぁはぁ、嘘です、実はこういうの大の苦手なんです私...」




陽向太「それは見ててわかりました」




じゃあ、話は早い!





美咲「走ってゴールまで行きましょ?」




陽向太「それだと危ないです」



美咲「で、でも...「大丈夫ですよ、怖かったら俺の事盾にしてもいいので」





なんて勇敢な!



年下なのに...それを思わせない真摯っぷりです






そりゃ人気も出ちゃいますよね




美咲「ありがとう、ございます」






ちょっとかっこよく見えるなんて



これぞ吊り橋効果というものなのでしょうか...






恐るべしです。




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