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記憶色フレア

第2章 前戯 *

「何度も言うけど……嫌だったら…遠慮しないで言ってね」

「はい……」


映司先輩の部屋……の、ベッドの上。

間接照明でムード満点の空間。

律儀にそんなこと言ってくれたけど、実際の映司先輩の所作は……すごかった。


「ん…」


キスしながら体を撫で回される。

頭を撫でていた手が肩に、腕に、腰に、脚に……


「ワンピース、好きだよね」

「えっ……」


突然の発言に一瞬かたまる私。


「いつも着てるから…好きなのかなって」

「あ……はい…」


いつも着てる……

それってつまり、いつも何着てるか見てる……てこと…?


「似合ってるよ。脱がせちゃうけどね」

「ぅ……」


裾をたくしあげて脱がせる……かと思いきや、

裾から中に手が滑り込む。


「すべすべ」

「ん……」


脚を撫でる映司先輩の手……


「っ……」


太ももの内側の際どいところを触られて、体が震える……


「千絵はどこ触られるのが好きなのかなぁ」

「や……」

「? 今いやらしいこと考えたでしょ」

「っ……!!」


なんで……今のはそういうことじゃないの?

顔が熱くなる。


「俺も考えたけどね」

「!むぅぅ」

「そんな怒り方しても可愛いだけだから……。脱ごっか」


靴下を脱がせ、ワンピースの裾をまとめる映司先輩。

私は万歳して、下半身を覆っていた服を剥ぐ。

パンツが映司先輩の目にとまったみたいで、恥ずかしい……


「上も」

「はい……」


されるがままに、カットソーも脱がされる。

映司先輩に……下着姿晒してるなんて、信じられない……


「っ…あんまり見ないでください……」

「やだ。可愛いんだもん」

「んっ」


ちゅっとキスしてはぐらかされる……

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