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記憶色フレア

第1章 告白

「お、お邪魔しますー…」


映司先輩は一人暮らし。

割と新しいアパートの一階、一番端に住んでる。

部屋は小綺麗に片付いてて、テーブルやソファなど、
モノトーンで統一されててオシャレだった。

彼女いるのに、別の女を部屋に入れても大丈夫なんだろうか…

(と思いながらもあがってしまうクズな私)


「適当に座って。コーヒーでいい?」

「あ、はい」


私の心配をよそに、映司先輩は普通にコーヒーを出してくれる。

少し雑談した後、カメラ関係の機材を見せてくれた。


「わ、レンズいっぱい」

「そんなじゃないよ。健一の方がもっと持ってるし」

「あはは、健一先輩は完全にマニアですよね」


片っ端から丁寧に説明してくれる映司先輩。

話を聴きながら、こんな特別な講習を受けちゃってることに幸せを感じたりして…

ふと、窓の方から物音がして映司先輩が振り向いた。


「千絵ちゃんごめん、ちょっと中断」

言いながら映司先輩は窓に近寄って行った。

え、何…?

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