君の囚われた能力
第1章 第1章 やっと見つけた
?2「この娘がそうか。」
?「はい、間違いありません。」
?2「そうか、ではあの部屋に移動させろ。」
?「承知しました。」
ガチャン。
?「…大丈夫?今から君を違う部屋に案内するんだけど、じっとしててね。」
と言うと、男は私をお姫様抱っこのように抱え始めた。
私が暴れようとすると
?「暴れたら落ちて怪我しちゃうだろ。」
と、また私の耳たぶをペロリと舐める。
それでも私は嫌だ嫌だと暴れる。
?「困った子猫ちゃんだなあ。」
と、次はカプッと耳たぶを甘噛みされる。
私「んんぅ…。」
体に電気が走った感覚に陥った。
視界が奪われた私にはとても強い刺激だったみたいだ。
それだけで私は抵抗できなくなった。
?「よしよし。」
なんだか優しいお兄さんなのかな、と錯覚してしまいそうになるのを抑え
今は身を任せることにした。
そしてしばらくすると違う部屋に着き
ふかふかのベッドらしきところに降ろされる。
目隠しだけが外される。
(うぅ~眩しい…
って何ここ、お姫様みたいなお部屋…?
ベッドもふかふかだし。)
男「結構いい部屋でしょ。
俺が直々に頼んであげたんだよ~。」
私(そうなんだ。
てか、初めて見たけど
まあまあ私の好みの顔だ…。
…って私は何を言ってるんだ///
この人は私を拉致監禁してるんだぞ。
冷静に、冷静に…。ふう。)
男が私の口のガムテープを外す。
本当に痛くなかった。
男「明日、君にさっきの方から尋問があるんだ。
俺もそばについてるから大丈夫だと思うけど、
頑張って耐えてね…。」
私「尋問、ですか。
一体私から何を聞くんでしょうか。
私はごくごく一般人のはずなのに。
逮捕されるようなこともしてないし。」
男「そういえば君は自分の能力をまだ発揮してないのか。
力はまだ眠っている状態なのに、よくあの方も気がついたものだね。」
私「あの~。能力って何のことだか…。
私に何の能力があるのでしょうか。」
男「僕にもわからない。
あの方は、能力者を見つけることができる能力を持っているんだ。
でも君みたいに能力を発揮してない子は初めてだな。」
私「あなたも能力者なんですか?」
男「そうだよ。
僕はね、相手の未来が見えるんだ。
まあ未来と言ってもざっくりなんだけどね。