君の囚われた能力
第1章 第1章 やっと見つけた
私「あれ?無い?
え、何で??」
近くを探すが、無い。
しかも下着と靴下までもない。
すると、ガバッと後ろから誰かに抱き込まれた。
あの男だった。
男「へっへーん。
さっき着てた服なら全部回収しちゃったよ。
慌ててる君可愛すぎて
ギュッてしたくなっちゃった。」
私「ちょ、ちょっと辞めてください//
私の服返してくださいよ!」
男「はいはい、ここを出る時に洗濯して返してあげるから。
今はあれでも着ときなよ~。」
と、ニヤニヤと悪魔のような顔を浮かべる。
私「わ、あれは着ません!
あんなの着るくらいなら、このバスタオルで寝ますから!
髪の毛乾かしてもう寝るので早く出て行ってください!」
男「え~つまんないな~。
まあでもバスタオルで寝る方がやらしいな。
…もしかして俺を誘ってる??ニヤニヤ」
私「誘ってません!
何で初対面で会ったばかりの人と!
も~、早く出て行ってー!!」
と、男の腕をひっぱり無理矢理外に連れ出そうとする。
ガタンっ。
男「お、おっとっと。」
私「きゃあっ。」
お互いの足が絡まり2人ともこけてしまった。
男は咄嗟に私の身体を抱えてくれていて
私はどこも打っていない。
私「あ、あのごめんなさい。」
男「じゃなくて、ありがとうでしょ。
俺は謝られるのは嫌いなんだ。
ありがとうって言ってよ。」
私「あ、…ありがとうございます。//」
男「よしよし。」
と言って、そのままお姫様抱っこで
ベッドまで運んでくれたかと思うと
男「じゃあ~、お礼に俺に何かしてもらおうか♪」
私(やっぱりそうなるのねー!///)
「お礼は言いました!
それにあなたの足が絡まったんだから!
早く出て行ってください!」
男「もう~照れちゃって~可愛いな~。
まあしょうがない。
今日はここまでにしとくか。
じっくり君を調教していくよ。」
とニヤニヤしながら、私のおでこにキスをして
手をひらひらさせてバイバイと去って行った。
私(…やっと出て行った。
もう、ほんとチャラい。
あんなチャラい男は初めて…。
でも嫌じゃない…何で。
むしろドキドキが止まらない…。
だめだめ!あんなチャラい男!
私の免疫がないだけだもん。)
とぶつぶつ思いながらドライヤーで髪を乾かし、
もう一つの乾いたバスタオルを巻いて寝た。