君の囚われた能力
第2章 第2章 君の能力
でもまあ、ちゃんとした服着れてよかったよ。
…って、心臓がまだドキドキしてる…。
え、あの男が嫉妬してくれたって思ってる?
もう~私ってどんだけ勘違い女なの~
私がピーピーうるさいから、めんどくさくなって渡しただけだよ。うん、そうだよきっと。
それだけだよ。
ドキドキ、ドキドキ…)
男「じゃあ、そろそろ行こうか。」
と言って、私をお姫様抱っこしようとする。
私「だ、大丈夫です!
歩けますから!」
男「でも君が逃げ出さないようにしないといけないから。
じゃあ、首輪付けてもいいかな?♪」
私「く、首輪~!?
いいですいいです、じゃあ手を繋ぎますから
それで許してください…!」
男「ふふっ、君ってほんとからかい甲斐があるよ。」
私(からかわれただけかあ…。)
男「でも、君が手を繋ぎたいっておねだりしてきたから、繋いであげるね♪」
私「おねだりなんかしてませんから!
(もう、この人はすぐ調子に乗る人だなあ…
でもこの人の手、私好みの男らしい手だな。
ドキっ。
またドキドキしてきちゃった。
本当、免疫無さすぎ~。
でもなんか凄く落ち着くな~。
なんでだろう。)」
と思っていると、どうやら尋問室についたようだ。
少し寂れた扉に、ちょっぴり恐怖になる。
ガチャン。
男「失礼します。
例の娘を連れてきました。」
?「ああ、そこに座りたまえ。」
私はおそるおそる、あの方と言われるおじさん?おじいさん?の前に置かれた椅子に座る。
?「そう怖がらなくていい。
私がすることに素直に答えてくれればいい。」
あの男は私の後ろに立ってくれているみたいだ。
そして、あの方は淡々と告げる。
あの方「君には素晴らしい能力が備わっている。
まだ眠っている状態だが、開花すれば私たちの力になってくれる能力だ。
どうしたら開花するかわからないが、ある程度の刺激を受けてもらうよ。」
と言ってあの方は手に持っていたスイッチを入れる。
すると、カチャン、カチャン。
私の椅子から機械が出てきて
手足を固定される。
私は思わず、男の方を見ると
男は大丈夫と言わんばかりにウインクする。
私は恐怖で顔が青ざめる…。
そして目隠しもされてしまった。
あの方「いやあ、すまないね。
じゃあ早速。」