伯爵様と奥様の、愛し愛する性生活
第1章 Ⅰ
エドガーの骨ばった手が、お腹のあたりから這うようにして上へ上がってくる。
彼の指の感触が自分のお腹に触れただけで、アイリスはぴくんと腰を仰け反らせた。
エドガーがくすりと笑う。
「まだ何もしてないのに、感じるのか?」
「い、いいえ…、そんなこと」
言い訳するように言いかけたが、エドガーの指が胸元に這い上がってきて、アイリスはひゅっと息を飲む。
「ぁっ」
身を仰け反った間に、エドガーは慣れた手際で胸の下着のホックをパチンと外す。
いくらか締め付けられていた感覚が解け、アイリスはつい吐息を漏らした。
「ああ…お前の息遣いは本当に甘い……。俺をどこまでも酔わせる」
「エドガーさま………っ」
「もっと呼んでくれ、お前の可愛い声で、俺の名を………」
そう言い、エドガーはまたアイリスの唇を味わう。