I・I・NA・RI
第2章 痴漢にご注意
丈太郎がスカートを捲し上げた。
〈ちょ、ちょっと…!丈さん?〉
丈太郎は体でスカートを挟んで固定し、微妙に体の位置を
ずらして手を菜乃のおしりへ当てた。
〈んっ…、丈さん、どこまでするつもり…?〉
菜乃は恥じらいと興奮でドキドキと身を固めた。
〈丈さん…。〉
丈太郎の存在を背中に感じ、意識を集中する。
〈ん…っ、〉
ピクッと菜乃が揺れる。
おしりの割れ目に丈太郎の指が当たる。
既に自分が下着を濡らしているのがわかる。
〈どうしよう…。〉
丈太郎に濡れているのがバレたら恥ずかしい。
〈でも…。〉
丈太郎なら、きっと少し驚きながらも嬉しそうに
「菜乃?こんなに濡らしていやらしいね…?」
と、もっと快楽へ導いてくれることだろう。
一瞬そう想像してますます自分が興奮するのがわかった。
〈あれっ…?〉
丈太郎の手は動かない。
降車ボタンが押され、バスが停まった。
乗客が2人降りて、また複数乗り込んだ。
丈太郎が手を引く。
菜乃も丈太郎もバス前方へ押された。